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怒りのtsuのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
3.6
愛した人を信じられない人間の苦悩、信じた人に裏切られる人間の怒り、誰にも理解されない悲しみ…人間の複雑な感情を丁寧に描いている映画。

素性の知れない人を信じるということはとても難しいことだと思う。まず、肩書きや名前は第三者の評価や保証がないとそんな簡単にできるものではない。
ただでさえ信頼するという事は難しいのだから、疑いを持ち続けてしまうのは当然の事。
しかし深い関係になればなるほど、裏切られたりした時のショックは大きくなる。だからできる限り人は慎重にに人と付き合っていくのだろう。

信じていた事が裏切られた時人は怒り、見下され怒り、誰にもわかってもらえないことに怒り、信じてあげられなかった不甲斐なさに怒り…
様々なドロっとした感情を内側に抱え、なお生きていくという
凄まじく普遍的なお話でした。
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