このレビューはネタバレを含みます
ものすごく好きな作品が一つ増えた。
登場人物ほぼ全員にめちゃめちゃ感情移入させられた。
終盤はずっと胸が苦しかった。
特に渡辺謙さん。松山ケンイチと一緒の宮崎あおいから電話がかかってくる所でウルっときた。この時点で気分はもう完全にお父さんになってしまっているので、その後新幹線で手を繋ぐ幸せそうな2人を見てて久しぶりに泣いてしまった…。
暗い話なのにここまでスッキリしているのは、3つのストーリーのバランス感が抜群だから。
信じた相手にただただ裏切られズタボロになる男の子、大切な相手を信じきれず裏切ってしまい深く後悔する男、最終的に幸せを手に入れた女。
このそれぞれのオチが残す余韻が素晴らしい。
広瀬すずがメインかと思ったら、案外男の子の方がメインだったのでそこは少し驚いた。
最後のニュースで、「信じていたのに裏切られて許せなかった」とさらっと言う感じ。好き。
予告で見たシーンが終盤にバンバン出てくるんだけど、「あ、これ予告で見たわ…」的な冷めた感じは一切なく、盛り上がれたのが素晴らしかった。
泣きじゃくる宮崎あおいを抱きしめる渡辺謙、泣きながら歩く妻夫木、全部感動的なシーンとして新鮮に見ることができた。
あと「怒」の文字、怖すぎな。
