のこっと

怒りののこっとのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.5
最高でした
原作読んでからの鑑賞。
原作読んだ時点で、配役を見て、ぴったりというか、この役を彼らが演じるんだと思うと嬉しくてたまらないところがあったから、実際に目の当たりにすると、それを上回る演技でいっぱいでした。

3つの場面に分けてあるからか、142分という長い時間の映画だったけどあっという間に終わっちゃいました。

本を読んでいたから、犯人も知っていたけれど、それでもどきどきさせてくれました。終始暗いかなぁとかも思ってたんだけど、何か明るい光を感じたり。

信じることってなんだろうって。
各々の気持ちもすごく分かりやすく表現されていたような気がするし、犯人の気持ちというのもちゃんと伝わってきた。人を見下すことを生きがいとしていたのが山神一也。そして出てくる全ての人物が弱い部分があって。それらを綺麗に見せてくれていたと思います。

描写的に見たくない映像だという人もいるかもしれないけれど、個人的には大好きな映画です。ただ気持ち悪いだけでなく、ただ犯人探しなわけでもなく、多くのことを考えさせられる映画。
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