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シン・ゴジラのtakeboukiのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
4.0
新作への予習、3回目の再視聴。ゴジラそのものを倒すことにより、「ゴジラ」という存在を乗り越える。「ゴジラ」とは核そのものであり、それを取り巻く人類そのものでもある。核によって生み出されたゴジラが東京に復讐しに来ることによってが生み出される直接的な悲劇もあれば、それ(核の権化ゴジラ)によって引き起こされる人類の醜い悲劇もある。これら全てを包括するのが「ゴジラ」であり、それに対峙し向き合うのは人類の宿命。

気になったのは、1つの選択によって救われた命にも、その選択によって失われてしまった命にも等しく価値があるということ、数ではない。たかだか1人の命である。全体にとっては多少でも、死んだひとにとっては、それがぜんぶなのだから。

国家の危機にはそれをも乗り越えなければならいのか。自分にはとても決断できないと思った。
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