まなりん

シン・ゴジラのまなりんのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
4.0
マイナスワンを見て、こっちも見直したくなり再観賞。

やっぱ面白い。

読み取れないテロップも、聞き取れないセリフも、気にせずにどんどん進んでくテンポ感。
あれよあれよという間にどんどん形態変化していくゴジラ。
そして気分が上がるあの音楽。


3.11や原発事故のメタファーと言われるけど、まさにそう。
あの頃、毎日毎日政府が会見開いてたけど、事態はまったく好転しなくて、いったい政治家とか官僚は何してるんだって一般市民は思ってたわけ。

だから、この映画の中の政治家や官僚が、あたふたしてバタバタして会議ばっかしてるのも、すごくリアルに感じた。




あと、やしおり作戦の前の演説が全然感動的じゃないのも、作戦が成功しても「うおおおお!」とか「やったー!」って皆で叫ばないのも、あぁ日本人だなぁって感じ。

まぁ、そこはリアルすぎて、むしろちょっと笑うけど。


だってハリウッドだったら、絶対に大演説で盛り上げるはずだし、作戦成功の際には「うおおおお!」ってお祭り騒ぎになるはず。
その方が映画的には盛り上がるのに(笑)


ラストシーンのしっぽ。
人型になって、羽が生えて、飛んでいく直前だったってことだよね。
怖っ。
でもそこが良い。
怪獣映画は不穏さを残して終わるものだと思うから。
まなりん

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