ニワカだけどアニメ好き

シン・ゴジラのニワカだけどアニメ好きのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
4.9
なんか-1.0の方が面白いとかいわれてるけどさぁ…

-1.0がアマプラ配信されたのでついでにまた視聴しました。
全然面白いと思います。
少なくとも-1.0と負けず劣らずの面白さ。
というか僕はこっち方が好き。

良いところ
とにかく独自性が強い。
今作は今までの特撮作品というよりかはシミュレーション映像のようなもので、ゴジラが街を滅茶苦茶にしていくシーンは物凄くリアルにこだわっているのが見て取れます。
本来のゴジラであれば、逃げ惑う人々の中に主人公やその他登場人物が手を取り合うようなシーンがありますが、シン・ゴジラにはそういったヒューマンドラマは一切ありません。
街を壊すシーンもミニチュアなどは使わず、リアルに表現出来そうな手段は全て使っているのではと思うほど。
とことんリアルに寄せた作りにすることで、ゴジラに対する恐怖心や凶悪さが最大限表現されています。
ストーリーは、庵野秀明特有のエヴァチックな作風がリアル路線とうまく噛み合っており、他のゴジラ作品とは一味違った面白さがあります。
ゴジラのデザインは個人的に過去一。
あのグロテスクで生々しい見た目にどこか美しさを感じるデザインがいかにも完全究極生命体という感じ。控えめにいって最高です。

悪いところ
小難しい。
とりあえず一度観ただけでは何をしていたのか分からないでしょう。
セリフも早口なので字幕は必須。
-1.0と違って感情的な会話は極限まで削ぎ落とされ、そこに政治的な会話が置き換えられているため、頭空っぽで観ると確定で寝ます。といっても話してることは単純な事なので、よほど頭が悪い人でもない限り理解不能というわけではないでしょう。
んまぁそれに該当する人は本気で何が面白いの?という感想を抱くでしょう。

まとめ
万人受けの-1.0
オタク受けのシンゴジ
といった感想。
ちなみに僕は後者のオタクなので評価は4.9。
5.0に至らなかった理由は石原さとみ。