オレンジな生活司令

シン・ゴジラのオレンジな生活司令のネタバレレビュー・内容・結末

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

「今回のゴジラは3.11後の原子力発電所メタファーだね」
とか
「日本の意思決定が遅い官僚システムへの皮肉だね」
とか
「カメラ位置や構図や字幕の配置がやっぱエヴァっぽいなぁ」
とかとかとか、

そういう小癪な感想から入っていってしまうのはご愛敬で、この映画はそういうテーマとか切り口とかおいておいて、まず単純なエンタテインメントムービーとして見るべきだし、また作られているというのが見終わった直後のまずは感想。

いやー、面白いぞゴジラvs人類(というか全人類を代表して日本人、とか日本人的なシステム

まず歴代ゴジラ全部見たわけじゃないけど、今回のゴジラはおそらく歴代ゴジラの中で最強かつ最恐。っつーか巨神兵。

大画面で東京の中枢を壊滅に追い込んでいく様は大迫力。これは一度は絶対劇場スクリーンで見るべき。

そしてそれに対抗する人類、っつーか人類代表日本人、今回のオキシジェンデストロイヤーは血液凝固剤でした。有効なものを作るために日本人的な発想や生産プラントの制作力、果ては臨時政府の土下座力?まで含めた外交努力もフル活用。あの驚異の究極生物をついには活動停止に追い込みますが、その過程もアイディア満点。

ゴジラの足元の電車を移動爆弾代わりに使うわ、周囲の巨大ビルを足止めのために爆破してゴジラを下敷きにするわ、大盤振る舞い。二時間があっという間に過ぎましたよ。

追記っつーか、謎の生物に失踪した謎の学者とそれを活動停止に追い込む生物兵器ってプロットは、機動警察パトレイバーの廃棄物13号だなー、と。あれも元ネタがあるなら寡聞にして知りませんですが。

とにかく面白いぞ。劇場でかかってるうちに見とくことオススメ。