シン・ゴジラのてりりのネタバレレビュー・内容・結末

我々の生活の根ざした自分たちの世界を蹂躙する人知を超えた存在であるゴジラ、間断なく続く膨大な情報の奔流と化す言葉、会話、人知を尽くして未知の存在を人知へと引きずりこむ人々、この恍惚に身を任せ、人間に、今現代の日本の人々に、出来うる、全てを以ってした総力戦が描かれ、それはこの映画が作られそれを観る「今この時の日本の人」である自分には当然のように思える最善ではあるけれど、その時点その立場を外れた時に見えるこの作品に於いて描かれる「人々」の姿は、どのように観えるのか、その立場になり得ていない今はわからないけれど、その戦いは本当に人々が思いをもって自分たちの全てを街を人を灰燼と化した出来事を踏まえて出来得た今の時代の最善なんだよ、ということは、リアルタイムの当事者でなくなった、未来の自分にも思い出して欲しいことだと、思った。