多くの方がコメントしている通り素晴らしい点がいくつもあり、是非見るべき映画である。困難な状況でも、それぞれの仕事を全うしようとする組織の力強さに、胸が熱くなりました。
一方で冷静に振り返って、「ガラパゴスな国日本」をゴジラという世界に通ずるコンテンツを使って露呈してしまったようにも思う。
世界唯一の原爆被爆国日本から核兵器の恐ろしさを伝える、というテーマは薄口に、終始内向きの日本政治ドラマを、3.11の状況を参考に描いたように思える。
ここに、世界に発信するメッセージが果たして込められているのだろうか。
奇しくもオバマ大統領の非核演説後という絶好のタイミング。
この内容なら、暴れる怪獣はゴジラでなくても良かったのでは、と思う。
人によってゴジラへの想い、解釈は様々だと思いますが、個人的にはこの時期だからこそ、もっと明確なメッセージを発信してほしかった。
ゴジラは世界に通ずるコンテンツであることを考えると、勿体ないと思いました。
