ラッキーマウンテン

シン・ゴジラのラッキーマウンテンのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
4.0
全然興味がなかったけれど、友人と飲んだ勢いで見に行った。
予想していたのと違う。面白い。

そういうつもりで作ったわけではないと思うが、個人的には良いプロパガンダ映画だったと思う。
政府はこうやって会議して決断に至って、自衛隊はこういう武器を持っていて…。
政治や自衛隊に関して、なんとなく「こうなんだろうなぁ」と想像していた部分を映像で突きつけられる。
自分から探さない限りは日常であまり触れない、日本の基礎知識の一部を知ることができる。
そういう意味でプロパガンダ、もしくは教育映画の趣きがあると思う。
安全保障の博覧会といった感じでとても楽しい。

キャラクターも全くと言っていいほどおセンチにならず、石原さとみがちょっと私情を漏らす程度。
でもその私情も、よく理解できる理由だったのが良い。

唯一、音楽だけはいまいち理解できなかった。
監督のファンは嬉しいのだろうけど、あまりにもエヴァの印象が強すぎて「エヴァを見に来たんじゃないのに」と思ってしまった。
あと、どこかのシーンでも「なんだこの音楽?!」と思ったが、あれは旧ゴジラのテーマなのかな?
そういうオマージュに溢れた作品作りなのは理解できるけど、折角だからこの作品に合ったオリジナルの音楽で見てみたかった。

高良健吾がとびきりのグッドルッキングだった。