ゆか

信長協奏曲のゆかのネタバレレビュー・内容・結末

信長協奏曲(2015年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

漫画原作ということもあり、ストーリーのご都合主義はご愛嬌。
それを差し引いても、サブロー信長、光秀、秀吉とそれぞれ異なる立場、思いを役者が見事に表現していて、泣ける。

特に、秀吉の光秀殺しのシーンが非常に良かった。
光秀が自らの行為を悔い、土下座し、秀吉に縋る際は一切の情を見せなかったのにも関わらず、光秀に刀を何度も何度も突き刺す所では、今まで復讐の鬼としてしか描かれていなかった秀吉が、初めて人間らしく描かれている。簡単に殺されて行く光秀に秀吉は復讐の空しさを感じ、そして当時を追体験するかのような悲しみの表情を見せる。この山田孝之の演技が素晴らしかった。

また、光秀がサブロー信長を妬み、サブロー信長を討とうしたにも関わらず、助けに来た彼に心を打たれ、ただ佇む光秀(小栗旬)。
サブローを逃がすために自ら本能寺に残り、涙ながらにサブローに感謝を述べる光秀(小栗旬)
一人二役なので、恐らく代読相手にこの演技をしたのかと思うと、すげーな小栗旬と思うのだった。

小栗旬と山田孝之が好きな方は、是非。
ゆか

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