Mondenkind

秘密 THE TOP SECRETのMondenkindのネタバレレビュー・内容・結末

秘密 THE TOP SECRET(2016年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

発表当時に原作漫画を読んで衝撃を受けたのを思い出して、映画も見てみた。薪さんのイメージに近いのは小池徹平しかいないと思っていたけど、生田斗真も顔や雰囲気の再現度が高くてよかった(身長以外)。青木も雪子さんもイメージ通り。ただ、絹子がただの淫乱なサイコパスになっていて、一方的な悪役になったのは、正直残念。原作の絹子は父親からのレイプが原因でおかしくなってしまった被害者という面もあり、父親はその罪悪感と歪な愛情から娘の罪を被って死刑になった。その複雑な人間関係が物語の深みになっていたし、外見は清純な美少女でありながら狂気を秘めた魔性の女という絹子のキャラクターが強烈で、何年経ってもこの作品を忘れられなかった。絹子と貝沼の話をひとつにまとめた分、単純化も仕方ないのかもしれないけれど、魅力が減ってしまったように思えた。
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