原爆が炸裂したシーンがあまりにもリアルで「こういう演出は初めてだしすごい」と思いました。目を背けたくなるようなシーンはないものの・・・炸裂後は、あっという間に視界がなくなり、真っ暗の中轟音が鳴り響き、気づいた時には命がない・・・。それが非常にわかりやすく演出されていたと思います。
亡くなった浩二の恋人役の黒木華ちゃんがお上品で素敵です。この時代によく合ってる女優さんだと思います。
こういう「恋人を残して自分が先立ってしまった」シチュエーションって、だいたい「俺のことはいいからいい人見つけてね」って言うと思いますが、浩二は最初「絶対嫌だ!あいつには俺だけだ!」って駄々こねるんですよね。そこがリアルで良かったです。そうだよね、嫌だよね・・・。
どんなラストになるんだろうって想像もつきませんでしたが、成程。山田洋次監督らしい映画でした。私はある意味ハッピーエンドだと思っています。