こいももか

母と暮せばのこいももかのレビュー・感想・評価

母と暮せば(2015年製作の映画)
3.2
この世でする使命があるから、したいことがあるから、希望があるから生きる気力が続く。
この世で気にかけていること、心配なことが解決したら、天国に待っている人のもとへいくものなのかな。

戦争で医学生の息子を亡くし、婚約者のマチコと支え合い生きてきた母。マチコには新たな人生を歩んで欲しいと思いながら説得するも、マチコは結婚はしないという。

亡くなった浩次は時折母の元に出てきて、マチコへの未練から結婚してほしくないというが、だんだんと母の説得もありマチコの幸せを願うように。
マチコもそんな思いを理解し、新たな出会いを大切にするように。

婚約した黒田をマチコから紹介され、肩の荷が降りたのか、母は一挙に弱ってしまう。
母・吉永小百合と息子・二宮和也との語らい、マチコ・黒木華の葛藤と吉永小百合とのいい関係など、心温まる場面もあったが、あり得ない展開に感情移入できず、実際にあったら少し怖いのと、随所に流れる讃美歌に少し畏敬の念を覚えました。

旅立った家族と話はしたいけどここまで関わるのはどうなんだろう、死後の世界と深く関わるとやはり天国に旅立つのが早まるのかな、とか家族で話し合ってました。

ファンタジーといわれる理由がわかる気がします。