せんたくはなこ

母と暮せばのせんたくはなこのネタバレレビュー・内容・結末

母と暮せば(2015年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ泣いてしまった。
序盤の原爆投下直後の溶けていく教室と一瞬ではない轟音が現実味をたたきつけてくる。
ずっと正しかった母が、やっぱり自分の子だったらよかったのにと嫉妬、羨んでしまう気持ち。
死んだ息子の話ばかりをする母を怪訝に感じる周囲の人間の描写があったからこのまま孤立してしまうのかと思ったけど、一緒に年越ししようと訪ねてくる終盤。
ワンカットの長さは台詞はもちろん態度も含めて。舞台を観ているような演出。

残された人間の幸せを願うことが死んだ人間の幸せ、という映画らしい主張を涼しい顔で語る。映画であるから言える。自分はたぶん中盤の葛藤から抜け出せない。
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