スローターハウス154

ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューションのスローターハウス154のレビュー・感想・評価

3.5
2020/9/17

やっとシリーズ完走した。
このシリーズは映像化するのであれば、映画というより...ドラマ向きの内容だと思うんですよね。
なんか展開が『進撃の巨人』ぽいような(最近ちゃんと読んでないから知らんけど)。最初はアクション中心だったのに、どんどん国家転覆とかかなり込み入った話にたどり着いていく感じが。
人間の自由について考えるのって、だいたい泥沼な気がする。
集団や社会の仕組みを知れば知るほど、人間社会に対する希望がどんどん失せていくので、そうなると必然的に人類に対して、こりゃアカンわ(笑)と匙を投げたくなってくる。せいぜい一部の人間の幸せを成就させることが限界なのだと思う、物語にせよ、現実にせよ。それでもなお、無理やりにでも人類の未来に何かしら希望と期待を見出さねばならないもんですから、人間ていうのは救いようがないなあ、と思えてくる。
よって、このシリーズも展開における爽快感みたいなのはほとんど感じられないので、わざわざ映画館で観るのは、かなりしんどい気がする。
でも、現代社会と照らし合わせて自由とは~民主主義とは~と考え直せるような作品ではあると思います。

どのような形であれ、暴力だけは勘弁してほしいよね。