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ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲のmochikunのレビュー・感想・評価

2.9
ペットを飼っていない僕でも(そういうことは全く関係ないのかもしれませんが)精神的に辛くなるシーンが多々あり、なかには目を背けたくなるものもありました。ただそれはこの映画を犬側の立場に偏って見るか、それとも人間側に偏って見るかで印象は違ってくるかもしれません。

おそらく、というか当然、犬は何かしらのメタファーになっているんだと思いますが、例えばそれがなんであれ現実社会のなかで蔑まれているモノでしょう。あと、雑種犬を飼っている人は重税を課せられるという設定ですが、犬自体は税金の負担は無く、犬を抱えている人が税金を多く払わなければならないことは、先進国が抱える問題(例えば移民)を示唆しているのではないでしょうか。飽くまでひとつの見方として。

本作は良い映画と呼ばれるにふさわしい1本だと思うんですけれど、編集でジャンプしているように感じるところが何箇所かあったので、個人的にどうもそれが許しがたく、点数を下げてしまう大きな要因になっています。
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