JTKの映画メモ

ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲のJTKの映画メモのレビュー・感想・評価

3.4
13歳の少女(飛び切りの美少女)が飼ってた犬ハーゲン(なかなかハンサム)が、雑種は取り締まるか重税を課すという不条理な法律から逃れたい一心の父親から追い出される。野良犬となったハーゲンは浮浪者に拾われ闘犬ブローカーに売られ凶暴な闘犬と化す。人間の身勝手さと都合により翻弄されたハーゲンは多くの犬を引き連れ人間に牙を剥く。果たして美少女との再会は⁉︎そして少女にも牙を剥くのか⁉︎
この映画から人間社会の縮図的なメタファーを読み取ろうとすれば出来るだろうし、それなりの重みというか神々しいと言ってもいいようなシーンもあった。
しかしながら、犬が凶暴な顔つきで「うーーっ」とか唸ってる表情見ると「あー、いたいけに演技しとるわ、ワンコちゃん」と笑ってしまい、暴徒と化して集団で走ってるシーン見ると「かわいいー」とか思ってしまい、どうも今ひとつのめり込めなんだ。特にハーゲンが放浪の過程で仲良くなるジャックラッセル(多分メス)とのシーンでは「小さな恋のメロディか!」と突っ込みを入れてしまったよ。
犬好きには、犬同士殺しあったり人間に射殺される残酷なシーンがあるので、あまり積極的にお勧めできないが、社会派サスペンスとして良くできた作品だと思う。多分。
でも、犬って可愛いわ。(苦笑)