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ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲のnaitのレビュー・感想・評価

3.9
おススメされたので観賞。
わんこ映画は結構無条件で受け入れられるがコレは中々これまでにない視点だったと思う。

お子さんがいる方は見せてあげて欲しいは欲しいのですが、かなりショッキングな印象を受けるのでお覚悟を。

両親が離婚して母親に育てられている少女リリ。しばらく留守にする母親はリリを元夫に預ける。飼い犬ハーゲンくんと共に。
面白くない元夫は雑種犬の規制法律が元でリリとケンカ。ハーゲンくんを半ば強引に遠くへ置き去りに。こうしてリリとハーゲンくんの再会への旅が始まるのであった。

序盤のあらすじからは全く想像できない方向へ話は転がります。
この展開も中々お目にかかれないが、ハーゲンくんを始めとしたイヌくんたちの演技が見事。
セリフなしでストーリーがちゃんと進行するのは映画ならではの醍醐味。

ただなぁ…ほんと弱者を食い物にしたり、あからさまに手酷く扱う人間がいるのも確かなことで…。
正直観るのが辛い描写もあります。
間違いなくファンタジーだし、
デフォルメされすぎてる「悪人」も多いが、猿の惑星のようなマイノリティメタファーものとしてはかなりの名作だと思う。

飼主の皆さん、おうちのカレ・カノジョたちは幸せに暮らしているでしょうか?
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