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皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇のssのレビュー・感想・評価

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TV番組のクレイジージャーニーでメキシコの麻薬カルテルの特集を観た後に、この映画の存在を知り即レンタル。

日本でずっとささやかな平和の中で暮らしてきた私からすれば、絶望的な位の悪。

しかし、生まれ育った環境で価値観が決まるのであれば、果たしてこのメキシコの状況が、悪だと言い切るのは、ただの自分の価値観だけでぶった切るエゴなのかもしれない…と不安にさえ思う。

普通に暮らしているだけなのに、いきなり殺されたり連れ去られてしまう危険と隣り合わせなんて、日本にいて可能性は0ではないけれど、警察が追えない位頻発しているなんて自分の頭がパンクしてしまいそうになってくる。

その中でも警察官として働くこと。
自分の中での正義の意味…。
同僚はこの1年で4人も殺されているそう。

また、その麻薬王達を讃える「ナルコ・コリード」なんてジャンルが大流行の兆し。
ティーンたちが、麻薬王かっこいーー!なんてきゃーきゃーしちゃってる。
ちょっとびっくり…なんて思ったって、任侠映画だったり「悪そうなやつは大体友達」なんて言ってる歌にかっこいいわぁって言ってる自分だって何が違うの?と問われれば答えられないわけで。

自分の持ってる価値観なんてほんとにちっぽけなもので、死ぬまで自分の価値観をアップデートしていける人間になりたいものだと思いました。

2016/8/24
ss

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