【大人をナメんじゃねぇ!】
という映画。2014年アメリカ。
原題:Cooties(ばい菌、病気)
「子供が恐い」とかいう大人は一定数
いて、80年代に大友 克洋『童夢』では
極限まで恐ろしく描かれている。
スクリレックスのFirst Of The Yearと
いう曲のMVで子供が大人をギッタギタに
する様は『童夢』を明らかにオマージュ
しているシーンがある。
子供達に心ない暴言を吐かれ、小突かれ
悪質イタズラに耐え、それでも大人達は
「子供に悪気は無い」として子供らを
守る側に徹しなければ世間の風当たりは
相当に冷たい。
本作も開始早々大人に向かってFワードを
連発する子供達。当然に耐える姿は悲しい
社会の構図をリアルに描いている。
しかし子供達がゾンビに変わった瞬間に
容赦なくぶっ殺していく。まるで心の中に
溜まっていたネガティブな感情を解放する
かのごとく。
個人的にはそのカタルシスの何が面白い
かは理解出来ないがゾンビ映画における
新しい切り口だった。