ああああ

恋人たちのああああのレビュー・感想・評価

恋人たち(2015年製作の映画)
3.5
2015/01/29

賛否でいうと賛がかなり多めな作品。「ぐるりのこと」以来の橋口良輔監督作品ということで世間の期待も大きい。

結論からいうと良かった。言いたいことが無いわけではないけど心震えた。

役者陣の演技は聞いていたほど酷いと思わなかったし、むしろ無名俳優を起用することがより日常感のを際立てていたと思う。ただ3人が思いの丈を語るシーンがどれも独り言っぽい演出になっているのは少し気掛かりだった。仏壇の前はわかるとしてもおばさんと弁護士のシーンであれっ?ここで?って感じに思ってしまった。

ただ、僕は学生ゆえか、登場人物の感情や境遇を想像することはできたが頭からお尻までは共感できなかったように思った。

というのは、この映画はすでに働いている人の方が共感されやすい内容になっているからだ。橋を叩く仕事、元派遣で今は田舎で主婦、弁護士。これは社会的な肉体労働とホワイトカラー、女性をざっくりと記号化したような位置付けなように思う。
「碌でもない世の中だけど、少しの救いさえあれば人は生きていける」というメッセージに多くの人が共感するのは、寄り添ってくれる誰かを求める人が多いから何だろうと思った。

ストーリーを知らず、恋人たちというタイトルからラブストーリーと思ってカップルで見に行った。初めこそ、うわ選ぶ映画を間違えたという感じだったが最後まで見てみたらカップルでも観れる、いや、カップルだからこそ見て欲しい映画であると思えた。
ああああ

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