ああああ

悪は存在しないのああああのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.2
⚫︎箇条書き
・石橋英子の美しい音楽にぶつ切りの編集の居心地の悪さ。親密になっていく関係性と突き放すような断絶感。人間のわかるところ、わからないところをそのまま音楽と映像にする。
・エンドロールがめっちゃ短いので観客の混乱が客席を包んでる感じがめちゃくちゃ強かった。それも含め、変な体験をさせてもらった。


・よそ者が与えた影響がどこに出るかはわからないって意味でラストは「こういう影響」以上の意味はあんま無いのではと思った。なんとなくタクミ個人の動機というよりでっかい何かがタクミの体を借りて行動を起こさせたように見える。
・なのでグランピング計画を止めるため〜とかではなく変な影響が変なところで出た。以上。って感じなんじゃないかと思う(モヤモヤする人は納得のいく解説をインターネットで見つけたらいいと思う)
・「実は良い人」も「実は悪人」もおらず、不確かで曖昧なものがただあるだけ

・タクミの人物造形がどーしても東出昌大に見えて仕方がなかった。ドライブマイカーの時も含めて、濱口竜介は無表情の容れ物感ある俳優好きだなと思う(大美賀均さんも表情が少ない感じ、理解不能者ぽさが魅力的

________________________

追記

https://www.cinra.net/article/202404-hamaguchiryusuke_gtmnm
を読んで

・思い返してみると、住人たちへの説明会は「折衷案」を探している態度にみえる。もともと住人もその土地にずっと住み続けている人というよりも移住者だったり開拓2世3世だったりするので、田舎と都会というはっきりした分断ではないことは描かれていた。
・うどん屋の服装がmammutのフリースだったり、村の仕切り役の人の住んでる人の家が別荘ぽい佇まいだったり、いわゆる田舎ぽさよりも都会の延長のいい暮らしって感じもあり、「自然の開拓に反対する被害者側」って感じは全然ない
ああああ

ああああ