バニラ

独裁者と小さな孫のバニラのレビュー・感想・評価

独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)
3.3
独裁者として権力を誇示していた大統領だが、クーデターが起こり追われる身に。
全てにおいて描写は厳しくて、逃げれそうにない場面ばかりで観てて気持ちが疲れた。
役者は無名なのか大統領ミシャゴミアシュヴィリさん、よく喋るけど演技は良かった「みかんの丘」のおじいちゃんに似てた。
「孫がいると無茶しないでしょ」と言って幼い孫と逃げる設定は無理があるし、空港で絶対に残さないと思う。
孫の疑問に「髪を切るのはゲームの役をするから」と答えてたのはライフイズビューティフルを真似てた。
この期に及んでまで理髪店の親子に人として銃を突きつけてはいけないと思う、逃げてるのに威張ってる姿には共感できなかった。
旅芸人になれるのほどの才能は無さそうだし、売春婦との絡みなどツッコミどころも。
助けられた人達の中にかつて自分の政権が弾圧し虐待してきた人との出会いもあって、この辺りから自分のしてきた悪の権力を理解してきている大統領だった。
花嫁が撃たれるのは酷すぎるし、投獄されていた男が自ら命を絶つのも悲惨だった。
ラストは助けてもらう表現もあるが全てを描いてないのでスッキリとはしなかった。
見応えありました。
バニラ

バニラ