独裁者と小さな孫の作品情報・感想・評価・動画配信

「独裁者と小さな孫」に投稿された感想・評価

antico

anticoの感想・評価

3.9
自信に満ちた鋭い眼孔。
鷹揚に部下に指示する態度。

一転し追われる身となっても、
当たり前のように、着の身着のままな貧しい民からも衣類を奪い取り、自らと自らの孫が生き延びるための行動に出る。

その過程で民がどれ程惨めな暮らしを強いられているかを目にして現実を知っていくが、
本質の部分で同情や反省をすることは最後までなかったのではないか。

孫の無邪気な発言、行動が可愛らしくも少し憐れで、ラストは彼の今後に幸あれと願った。

囚人たちと出会ってからのシーンで、
老木が一本生えているだけの土手を歩くシーン、すすき野原を上から撮っているシーンが寒々しくも郷愁のようなものを感じ、個人的に大好き。

おじいさんの民謡のような歌声と孫のダンスが物悲しく、最後のシーンをうまく締めている。
Yutaro

Yutaroの感想・評価

3.7
大統領の孫が、無垢で状況を理解していない感じが残酷さをますね。
独裁国家の大統領が反乱により追われる身となり孫と共に逃亡する話。
重い雰囲気がずっと続く。負の連鎖を断ち切れたのか、終り方は観客に委ねる形。

孫が凄く可愛く無邪気だった。おじいさんの表情が段々変わっていくのがリアルだった。
独裁者と独裁国家の有り様を流浪とともにじっくりと描く。

最後の若者が語るメッセージと語らぬ結末は私たちに想像の翼を与えてくれる。

ストーリーも演出も申し分ないが、まじめな作りなために、気楽に見るタイプの映画ではないので、人は選ぶ。
baba

babaの感想・評価

3.5
クーデター後の独裁者と孫の逃避行。国は無法地帯となる。
逃げる道すがら自分のやって来たことの報いを受けることに。
繋がらないところが多々ある。最後は観るものに託すが…
政治犯の行動のように、どんな状況であろうと非暴力の自分でありたい。
niko

nikoの感想・評価

3.5
ある国の独裁者とその孫の話。革命によって追われることとなった傲慢な独裁者が孫と国中を逃げるうちに、国民のいろんなことが見えてくる。

独裁者の顔の表情の演技がとても良かった。あの時にちゃんと国民の声に耳を傾けていればというのがいろんな出会いを経て伝わってくる。
いい作品。
szkn

szknの感想・評価

3.0
独裁者が権威から転落するまでの展開が早く、主題であるその後の逃亡の展開にすぐ追いつける。ニュースでしか見ない政権転覆が実際に起きた時の国内の様子を一端でも想像できるかもしれない。展開自体は大きな波もなく、派手な映画ではない。映画館で見るのはしんといかも。
ダンシングじいちゃん


※フィルマの表記がU-NEXTのみの配信になってるけど2020/11/15現在はアマプラでも見られたよ


元独裁政権元首のおじいちゃんと孫の残酷逃避行ロードムービー。
無邪気で何もわからない小さな孫と、怒りっぽい独裁政権の元首のおじいちゃんが政権崩壊を機に国中を逃げ回る。

行く先々で、自らの政治によって貧困に喘ぎ圧政に苦しみ、拷問を受けて傷ついた人々を目の当たりにするおじいちゃん。そして何もわからぬまま「なあに?」と問う小さな孫。

結構重たくてハードな内容だった。

見てて思ったのは、おじいちゃんは孫に甘い生き物だよなって点。
重たい内容の中でもおじいちゃんと孫の束の間ほっとするシーンがあって良かった。

良作だったな。

概ね以上です。
か

かの感想・評価

-
独裁者が徐々に改心して国民のために生きていくことを心に誓う、みたいな終わり方でなくてよかった。

最後斧は振り落とされたのかそれとも断念されたのか、解釈はいろいろだけど、現実なら暴動の莫大なエネルギーにあっけなく殺られるはず。彼がしてきたことはそれほどのティラニーである。

どこかの国のおとぎばなしではなく、どこでも起こり得る(行われている)ことだから、その辺夢物語にはしたくなかったのだろうな。
shikihan

shikihanの感想・評価

2.7
とある国の独裁者がクーデターに遭い幼い孫と亡命しようと国を逃げる、まぁ、ロードムービーのような逃亡劇。
その過程で、自分の独裁者っぷりを嫌というほど聞かされる。
この映画の微妙なとこは、独裁者の独裁者たる面は描かれてるのだが、背景がほぼ分からないこと。孫の無邪気な独裁者発言に笑ったりハラハラしたりします。あとこの年頃の質問魔もスリリング。
最後のシーンは、ドキドキするも最終的にどうなったかは想像に任せられます。
この逃亡劇で独裁者に心境の変化があったのか、なかったのか、それも察するしかないのです。

ただ、負の連鎖、復讐の復讐は復讐者を生み出し続けるしかないって台詞が刺さります。
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