このレビューはネタバレを含みます
チャップリンの映画にしては珍しく最後まで楽しめた。
なんでだろう? いつもはサムーイお笑いを白けて見ているのに、今回だけはクスッとなった。
今までのチャップリンは舞台であっても舞台ではなかった。街角や雪山でコントをする、だいたい全て1人でマヌケを演じる。そこがまず嫌だった。1人で何やってんの?と冷静に突っ込まずにはいられない。
しかも日常の舞台を使いながら、日常では絶対やらないことをしてくる、そしてわざとらしく繰り返される。これもダメ。うわー演技だなあ、それもう見たし、、何回おんなじことで笑い取ろうとしてくんの?と辟易する。
今回はサーカスという舞台でマヌケを演じるので、わざとらしさがそこまで目立っていない。綱渡りのところだけ少々クドいと思ったけど、全体的にあっさりめで終わったのがまず良かった。
サーカスの観客もリアクションが大きくて良かった。一緒に笑ったり驚いたりすると効果あるんだな、だからバラエティで笑い声を入れるのには意味があるんだよ。
ストーリーはお決まりのエンディング、そこはまあどうでもいいんじゃないかな。大事なのは最後まで飽きずに見れたところ。