サーカスの作品情報・感想・評価

「サーカス」に投稿された感想・評価

nutaki

nutakiの感想・評価

4.2
『黄金狂時代』の次の作品で1928年作。
ちょうど90年前。
サイレント映画でBGMは後年付けたもの。
サーカス団に入ったチャップリンが繰り広げるドタバタ喜劇。

冒頭の警官との追っかけごっこで、ミラーの部屋での動きや、カラクリ人形を真似た動きが秀逸。
もう人形にしか見えない。
そして叩いたりするコミカルな動きも加わり、素晴らしいパントマイム!
感心して、何度も観てしまった。
ライオンの檻に入ったり(本物!)綱渡りしたり(スタントなし!)
チャップリンは良い映画を作るために命を張ってます!
さすがです。
ちょっとのことで、あーだこーだ文句を言うハリウッドスターよ、反省しろい。

この作品の良さは、ドタバタに徹していること。
この後に続く作品は時代背景もあるだろうけど、社会風刺や哲学的な作品が多いが(私個人はそれがまた好き)これは完全なる娯楽映画。
ただ、チャップリンがタダモノでないのは、ラストシーンでばっちり、泣かせるところ。
むしろ、このラストのためにドタバタしてたんじゃないかと思わせるほどの素晴らしいシーン。
あの、ヒョコヒョコした歩き方がまた愛らしく、切ない。
笑っても最後は泣く。
寅さんは、このチャップリンがヒントになったのかも?

全体的にストーリーの抑揚はなく、セリフがなくて舞台がサーカスの小屋のみという単調さがあり、中盤あたりはちょっと飽きるかな。
一番笑える作品と言われてるが、私好みの笑いは少なく、大笑いはなかったのが残念。
恋する娘が足が太くてメソメソしてて可愛くなかった。
ステッキを取りに行くと言って、娘にゆで卵を渡すシーンはグッと来ましたね。こういうところ、上手いなあ。
この発想からしてチャップリンは女性にモテたはず!
a

aの感想・評価

5.0
サーカスが去ってく中で一人佇む姿に居た堪れない気持ちになる。ひょうきん者の健気な恋には童話的な美しさがありました。
その慈愛はまさに神の眼差し 「サーカス」

綱渡りはスタント無しだそうです。
チャーリーならやってしまいそうw
市場に出回っているフィルムにはありませんが英国フィルムアカデミーに保存されている原本フィルムには携帯電話を使用してる女性も映りこんでるらしいですよ。
つまりどうしてもチャーリーの映画に出たくて仕方なかった女性を彼がタイムスリップで招待したそうです。
クリスマスを命日に選べるチャーリーならそんな奇跡を起こし得るだろう、と本場のチャーリーファンは結構マジで信じているそうです。
3438knk

3438knkの感想・評価

4.5
綱渡りのシーン、ひやひやするんだけどすごく面白い。サーカス団が去っていくラストシーンが好き。
チャプリンの放浪者の設定だけで、ワクワクするよね。
今日はなにを見せてくれるのかなって。
面白いです。
♪虹を見たいならうつ向いてはいけないよ……

1928年に製作された本作はチャップリン自身が歌う曲で始まります。
同年、チャップリンの母親ハンナが死去しています。
本作の全米公開が1月で亡くなったのが8月、この曲をハンナに捧げたものかどうかは判りませんがそうとも取れる内容の曲です。

チャップリンがユナイテッド・アーチストに移って作られた本作は『黄金狂時代』(1925)と『街の灯』(1931
)に挟まれて発表されました。
その後の『モダン・タイムス』(1936)『独裁者』(1940)などメッセージ性が強くなる前の作品で勿論サイレント作品です。

サーカスという題材自体が喜劇役者としての必然的な選択。
目で観て楽しいしハラハラする。
音楽はあるがセリフは無い世界で正にサイレント映画に近似の題材。
そこで水を得た魚のように身体を張った芸を爆発させるチャップリン。
ジョン・レノンがメッセージ性無しで純粋にロックンロールするためにオールディーズを集めた「ロックンロール」(1975)というアルバムを出したようなもの。

しかしチャップリンの永遠のテーマである愛はもちろん忘れてはいません。
サーカスのクラウンのように哀愁を帯びた悲恋。
『モダン・タイムス』のように画面の向こうに消えて行く最後のチャップリンですが希望のあるものではなく「さくら、幸せに暮らすんだぞ」と柴又の駅に向かうがごときラストでした。

メッセージ性が薄いと書きましたが、警官から追いかけられて偶然サーカスの本番の舞台に登場してしまったチャップリンが可笑しくて大笑いをする観客という場面があります。
逃げながらも権力をおちょくっているチャップリン。
権力に噛みつくスタイルは自然といつものように出て来てしまいまっています。

ちっとも難しくなく目で観て誰でも解る笑い。
サイレント映画の傑作です。

※900回記念
初めてチャップリンが面白いと思った。冒頭に出てくる鏡のショットは秀逸。そしてラストの幌馬車のようなサーカス団の大移動に感動。ヒロインを座組に帰らせるため自分が買った「指輪」を綱渡り師に渡し、結婚させようとする放浪者=チャップリンの姿。団長の暴力に悲しんでいた彼女の問題もこれで解決するわけだが、しかし放浪者だけが仲に入ることができない。人を笑わせるが故に、自らが間抜けたろうとする屹立した「個」がここでは描かれていて、そこに圧倒された。

このレビューはネタバレを含みます

1986年3月3日、鑑賞。

チャップリン映画としては、途中までは従前同様に笑える映画だが、ラストは悲しい。
「こういう結末もありかなぁ」と思った。

考えようによっては、喜劇と悲劇のバランスが良い作品と言えるかもしれない。
Nanako

Nanakoの感想・評価

4.0
野外シネマで友達と観たやつ
無声映画は数回しか観たことないけど個人的にこれが1番面白かった
言葉なしでこんなに笑えるのはすごい
しうち

しうちの感想・評価

4.2
チャップリン作品を観るのは3作目だけど、どれも安心して観れる面白さがある。しかしこの作品はそれらの中でも群を抜いて可笑しい。
この時代にしてスラップスティックの究極まで行ってしまっている感がある。本当に天才としか言いようがない。

こんだけ笑わせておいて最後人情話で落とすのがズルい。絶対泣いてまうやんあんなん。
>|