MayuShimada

JESUS 奇蹟の生涯のMayuShimadaのレビュー・感想・評価

JESUS 奇蹟の生涯(2005年製作の映画)
3.7
ゲイリー・オールドマンが観たくてみたんだけど、予想してたより良かった。というか、勉強になった。

宗教画が動いているみたい。
少しだけ聖書を読んだことがあるんだけど、言い回しが難しいし、こういうときはこうしなさいみたいな、儀式的な部分の説明が多くて単純にお話として読める感じではなく、これは文字が読める人でも何が言いたいのか理解するのは難しかったろうなと思ったのを覚えている。なので、フレスコ画やステンドグラスで聖書の内容を伝える必要があったのは理解していた。
で、この映画、現代においての宗教画だと思った。イエスが自分の使命を知って、死んで復活するまでが解りやすい。登場人物の感情の部分は作った側の想像だろうけど、だいたいどんな内容なのかは理解できる。

実際そんな人がいたかどうかはおいておいて、争わずに皆が無償の愛を知れば自由になれる、とか、神様は善悪を決めるのではなくどちらでも選べる自由を人間に与えたって意味のことを言ってたのはなんか納得した。善を選べないのはあくまで人間が愚かだからってことっすね。
厳しいなぁ神。
そもそも、対象が神でなくても何かをひたすら信じられるのがすごいことで、映画に登場する悪魔さんがそのあたりをつついてくる。みんなそこで負けちゃう訳ですね、自分の中の不信感に。なるほど、悪魔ってそういうことかぁ。
信じる者は救われるの真意を掴めたような気がする。
MayuShimada

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