風来坊

特捜部Q 檻の中の女の風来坊のレビュー・感想・評価

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)
4.0
北欧ミステリーの代表作の1つ、J・エーズラ・オールスン原作小説「特捜部Q」シリーズの1作を映画化して本国デンマークで大ヒットしたサスペンス映画。
失態により特捜部Qという未解決事件の資料を精査する日陰の部署に事実上左遷させられた刑事が紆余曲折ありながらも相棒と共にある事件を捜査する姿を描く。

なかなかの骨太ミステリーで楽しめました。
ミステリーではありますが1人の男の人間的な成長と再生物語でもあり、相棒と事件に挑むバディ物でもあって単なるミステリーでは終わらない感じも好きですね。
主人公のせいで重症を負った同僚が主人公にはっぱをかけるシーンはホロッときました。

映像も話しも全体的に暗いのですが、それが北欧の寒々とした風景にマッチしていて効果的でした。
しかし、前半は緻密な展開でワクワクするのですが、後半はかなり雑になり強引な話の持っていき方はちょっと残念でした。

犯人の動機もいかんせん理解しがたい、まあ実際の犯罪も自分勝手な理由ですからリアルと言えばリアルかな。
次回作も既に上映が決まっているようで楽しみです。
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