KEI

特捜部Q 檻の中の女のKEIのレビュー・感想・評価

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)
3.4
刑事物の展開って世界共通なんだろうか。

過去のやらかしが響いて窓際部署に飛ばされる→逆にしがらみがなくて自由に捜査が出来る→良い所で上層部からストップが入る→個人の信念で真相に辿り着く

パターンとしてはお決まり。
面白くないとは言ってない!面白い!


ライティングがすごくて、市民ケーンやゴッドファーザーを彷彿とさせる。
硬派な感じの役者ばかりで、緊張した空気が下手なアイドルの演技で壊れる事もない。
この緊迫感は日本とは違う。



ここからは展開について言及する。

犯人への辿りつき方が一本道。
やり過ぎだと上司が止めるシーンはあるものの、事件そのものに上からの圧力や隠蔽の跡はなく、主人公は比較的すんなり犯人へ辿り着く。
過去の捜査、ザルすぎない??


また、犯人の動機は理解できたのだが、猟奇性についてはただの舞台演出となってしまっていたのが残念。
過去の事件の再捜査+警察内部でも孤立している刑事が結果を出すには、現行犯逮捕しかない。その為に、現在進行形の犯行現場が
必要で、その為の猟奇性だったと言う感じ。

犯人への辿り着き方がしっかりサスペンスしていただけに、犯人が分かってからの展開がすごく雑に感じてしまったのが残念だった。
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