のぞみ

ビューティー・インサイドののぞみのレビュー・感想・評価

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)
3.5
表面はファンタジー要素を含んだ純愛ラブコメ。
毎日人種や言語、姿形が変わる家具職人が主人公。
ヒロインは家具専門量販店に勤めるイス。
主人公の特質が2人の障害となり、それをどう乗り越えるかというお話。

これは情報化社会において人々が多面性を持つことになった現代社会のあり方を示唆しているように感じた。
国境の消失。SNS内に於けるジャンルなどの大きなグルーピングによる個人の唯一性の消失。など

これ自体に対して解決を求めるのではなく、抗えない時代の潮流なのだから受け入れ、その上でその人物の本質を見ながら人付き合いを行う。
それは簡単なことではなく、多大なるストレスをうむ行動で、その試みを軽視することは人を深く傷つけると言ったメッセージ性を感じた。
のぞみ

のぞみ