ねこまるキャット

はじまりへの旅のねこまるキャットのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
4.7
『教育』×『教養』
社会から離れ、森で暮らす家族。
サバイバル術、生きる術、"自分で物を考える力"を日々教え込まれ、文武両道を極めた子供達。

そんな子供を育てた父親や、現代社会で生活を送る、妹や祖父、それぞれの立場の"教育や生き方の考え方に触れられる映画"です。

子供の「赤ちゃんはどこからやってくるの?」なんてシビアな質問にどう答えるのか、それぞれテンプレがあると思います。

しかし作中子供が「レイプってなに?」と強烈な質問。

「性行を強要する事」と丁寧に答え、
「性行ってなに?なんでペニスを膣に入れるの?」という問いにも、迷いなく回答する主人公。

"考える力"をつけた事によって疑問に対しての探究心も強い子供達。

そもそもなぜ一般的な教育として、子供が疑問に思った事、学びたいと思った事をはぐらかすのか。

保健の授業で、先生から教えられる前に知る事で、人格形成に悪影響があるのか?なんて考えさせられたり。

また、本を読んだ子供に感想を聞き「面白い」と言うと、

「面白いは"禁句"
考察しろ。自分の意見を言え。」
と諭す主人公。

映画を見た感想が、面白いか、面白くなかったかの"二択"だった時期はもちろんあります。

むしろ今もそのスタンスが抜けきれてない部分があるので、自分が言われてるかのように感じたり。

色々な物の考え方に触れる事が出来る作品なので、人によって共感するポイントは違うかと思います。

テーマとしては、かなり"教育"に重きを置いてる作品となり、短めのレビューは難しいので、見た事ない方は是非鑑賞を推奨します🐈✨
爽やかな作風で見やすかったです^^

久々に人生の教科書として、何回も見返すべき作品だなと思った映画でした🐈


P.S.なんでついてないの?って母親に聞いた事ある