ねこまるキャットさんの映画レビュー・感想・評価

ねこまるキャット

ねこまるキャット

エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

物語の展開はかなり予想外。

しかしそのせいで、前作の何を考えてるのか分からない不気味さや、奇行、怖さはかなり薄まっていてなかなかに残念。

前日譚という形でこの作品を作る意味があったのか疑問に思って
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.8

最高。

前作同様画面の中でのストーリー進行にも関わらずスピード感、緊迫感は抜群。

ハイテンポすぎて置いてかれそうにもなる。

1もそうだが、このストーリーで普通の映画のように撮ったら埋もれてるのは
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スマイル(2022年製作の映画)

3.8

自殺の連鎖という擦り切れた題材で新鮮味を感じる事が出来る不気味ホラー好きにはたまらない映画。

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

海賊時代に配信ライブという娯楽がある事自体が、普段の大航海を安っぽく見せてしまうので、記憶から消したいと思った作品。

島限定の話ならまだしも、世界中の人達が熱狂して、海賊、政府すらも認知して、それが
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

原作漫画は何度か読み返して、アニメは見ていないスラムダンク大好き人間という訳ではありませんが、最高でした。

これは家ではなく映画館で見る事に価値がある映画。鑑賞であり観戦。

漫画のあのシーンって今
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バブル(2022年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

『泡』×『歌』
謎の泡で重力が狂った東京で、パルクールをする奴らが不思議少女と出会う話。

作画に全振りしてストーリー性キャラクター性も泡と化した作品。

泡のように軽い台詞だけで構成され、誰にも感情
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.6

『億劫』×『共感』
脳内に相談役Aがいる30代女子のラブコメ映画。

あらすじを見る限り、脳内の天使と悪魔が囁き合うみたいな作品かと思ったら、多重人格っぽい話で、どういうスタンスで鑑賞すればいいのか結
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

3.6

『栄光』×『狂気』
無声映画の大女優が過去の栄光に囚われ続け、メンヘラオバサンになり、その豪邸に転がり込む売れない脚本家のお話。

冒頭でいきなり主人公が死に、死ぬまでの過程のナレーションを本人がする
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フランクおじさん(2020年製作の映画)

3.7

『同性愛』×『罪悪感』
ゲイである叔父とパートナーと、祖父の葬式に参列するロードムービーテイストのお話。

1970年代のお話という事で、同性愛に対しての理解が少しずつされていってるものの、偏見が抜け
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.7

『日常』×『異国』
フィンランドで食堂を開き、人々が出会って話が展開していくほのぼの映画。

気分転換にもってこいのヒーリングムービー。
ほのぼのした時間の中、異国の地で何となく微かに漂う緊迫感が心地
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見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.6

『計画』×『強要』
列車の乗客に交換殺人を持ちかけられ、勝手に実行され強要、ストーカーされるお話。

ヒッチコックの不気味さを味わえるシーンは多いので、それを目当てに鑑賞すれば満足出来る。

ストーリ
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.6

『難聴』×『体験』
ドラマーの主人公が突如難聴になり、現実と向き合っていくお話。

音の表現がとてもリアル。

鑑賞、体験しているこちら側も、静寂の恐怖、静寂の心地良さ、雑音の安心感、雑音の不快感、主
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ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)

3.7

『余生』×『哀愁』
かつての映画スターが頑固で横柄なまま老人になり、自分の人生を振り返るロードムービー。

孤独な老人の浄化映画。
横柄な態度をとる老人と、案内を付き合わされるダメ男の若い彼女が打ち解
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.6

『A24』×『青春』
子供が背伸びしてアウトローな世界を覗く青春映画。

男なら共感出来る反抗期の心情変化や青春模様。
女の人は共感出来ないかもしれない。

中学の頃、廊下でジャンプして誰が天井にタッ
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僕を育ててくれたテンダー・バー(2021年製作の映画)

3.6

『自伝』×『半生』
父親が糞男というコンプレックスを抱きながら、作家を志す青年の半生を描いた、有名な自叙伝をジョージクルーニーが映像化した作品。

友情や恋愛というよりは家族愛に焦点を合わせたお話。
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.6

『憂鬱』×『差別』
自分を押し殺して生きる女性のメンタルバランスが崩れていく様を描いた作品。

女性の扱い、性差別による息苦しさが繊細に描かれているので共感出来る人が多いかと思うが、見る事で浄化される
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フルーツバスケット -prelude-(2022年製作の映画)

3.9

『生』×『死』
ギネス認定もされてる少女漫画フルバの映画。
主に夾と透に焦点を当てた総集編、両親の生前話、最終回のその後、短いながらも完璧な構成でまとめられていて、お見事としかいいようがない。

スト
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キャンディマン(2021年製作の映画)

3.4

『差別』×『怪談』
鏡に向かってキャンディマンと5回唱えると殺人鬼に殺されるという都市伝説について調べていくお話。

あらすじだけ読んでホラーを期待するとがっかりしてしまう社会派作品。

"事実を伝え
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空白(2021年製作の映画)

3.7

『事故』×『責任』
万引きした中学生を追いかけて事故死させてしまったスーパーの店長と、その父親の話。

色々な人間、色々な感情が渦巻く作品。

どちらに感情移入する、誰に感情移入するというような話でも
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.6

『大猿』×『大蜥』
ゴジラが暴れ出した理由を探ったり、コングの故郷を探したり、と見せかけてとりあえずプロレスしまくる映画。

前作のキングオブモンスターズはとにかく暗くて見づらいという印象しかなかった
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ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

3.8

『再会』×『対談』
ハリーポッターのキャスト達が対談しつつドキュメンタリー映像を見れる作品。

人生を捧げたと言っていいほど、超長期に渡って一緒に作り上げてきたこその本音が詰まった対談。

正直本気で
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.7

『個性』×『模倣』
作画力は抜群でもキャラクターに色を出せない売れない漫画家が、一家虐殺現場を目撃し、サイコサスペンス漫画にしてヒットするも、現実世界でも同じ事件が起きていくお話。

個性に悩む葛藤と
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.7

『復讐』×『性欲』
バーで男を引っ掛け悪質な人間に裁きを下す女のお話。

めちゃめちゃ頭がキレるという事でゴーンガールのようなものを想像するかもしれないが、復讐劇は至って直行勝負。

ホームパーティで
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オールド(2021年製作の映画)

3.6

『浜辺』×『老化』
30分で1年分細胞が成長する不思議ビーチから脱出しようとするお話。

設定は新鮮だが、あらすじから想像するワクワク感を超える事は出来ず。

何かメッセージ性がある訳でもなく、一捻り
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ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

3.5

『独身』×『既婚』
結婚をテーマに幸福感に焦点を当てた群像劇。

グータンヌーボが終わって心に空いた穴を埋めるために、この映画鑑賞にたどり着いたというアマプラ民は自分だけではないはず。

序盤はSNS
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.8

『天才』×『奇人』
天才映画プロデューサーの元で初めて映画を撮る事になるお話。

クリエイターの脳内を覗き、熱量を肌で感じられる作品。

ニューシネマパラダイスをディスり90分映画を愛する天才プロデュ
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.8

『差別』×『憎悪』
白人と黒人、肌の色の違いによる問題提起短編作品。

何の理由もなく黒人を差別し敵対視する白人。

物事を本質を自分で理解する能力がない人間は、悪い情報だけを刷り込まされ、洗脳され続
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.8

『蜘』×『祭』
スパイダーマンの正体を知る人の記憶を消そうとしたらマルチバースが繋がって悪党大集合しちゃうお話。

気合い入りまくりの色んな意味で集大成。
賛否両論ありそうでしたが、個人的にはシリーズ
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.6

『青春』×『純愛』
コミュ障男子と出っ歯のコンプレックスを抱えてる女子の青春ラブストーリー。

良いのかどうかは分かりませんが、奥行きを感じない作画が新鮮でした。

ストーリー展開は見てて小っ恥ずかし
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魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

3.7

『女』×『旅』
偶然出会ったおジャ魔女ファンが親交を深めていくお話。

作画は可愛らしいのに重みのあるおジャ魔女大人向けエピソードを抽出したような作品。

どれみ達が現実世界に飛び出してくるとかそうい
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.7

『呪』×『愛』
呪術廻戦前日譚。
事故で失った幼馴染と呪いのお話。

アニメ本編のみ鑑賞、原作未読。
前日譚なので、呪術廻戦を全く知らなくても特に問題はなし。

元々本編よりこちらを先に書いた作品らし
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.7

『戦争』×『組織』
裏で戦争を阻止しようとする組織成り立ちの話。

予告でもそうだが、序盤はかなり戦争映画で、戦争映画が苦手な人は入り込めず、これじゃない感を食らう事になる。

しかし、中盤と終盤のア
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ロン 僕のポンコツ・ボット(2021年製作の映画)

3.5

『端末』×『依存』
スマホに代わるデバイスロボットに子供達が依存してる世界のSNS依存、情報社会風刺作品。

SNSの薄い繋がりでデバイスロボットに依存し、童心、純粋さを忘れかけてる子供達の目を覚まさ
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.5

『現実』×『仮想』
マトリックスの正統続編。

冒頭30分はかなり困惑するが、ストーリーは至ってシンプル。

期待はしすぎずも、マトリックスファンとしてまたマトリックスの世界観を少しでも堪能出来るのは
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ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)

3.6

『命』×『花』
不老不死の奇跡の花を追い求めるアクションアドベンチャー。

船でどんちゃん騒ぎのサクッと見れる短い映画だと思いきや、2時間超えの大作。

呪いやら、ヘビやハチの化け物やら、想像以上にフ
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