41歳の春

はじまりへの旅の41歳の春のレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
5.0
荒唐無稽な話をよくここまで作品に仕上げたなぁと思った。
監督さんは全く知らないけどかなり優秀。
撮り方によっては全く見てらんない作品になる可能性もあったと思う。

思ったのはやっぱアメリカ社会ってどっか変というかイビツだよなって事で。
この家族も変だけど世俗で生きてる体制側の人々もやっぱどっかしら変で。
監督さんはインタビューで今のアメリカ社会で子育てをする時に感じる違和感がこの作品になったと言ってたけど自分もアメリカに住んでたら確かにそう思うだろうなぁ。

自分は去年のアメリカ大統領選におけるてんやわんやを眺めてアメリカってもうどうしようもない国になりつつあるのではないかと思いつつある人間なので、こういう作品が評価されんのはいいと思うしアカデミー賞とか取ってもいいのではないかと思うけどやっぱ難しいんだろうね。

あの万引きのシーンは要らないという評も散見されるけどあのオヤジの感じを見てたらあのシーンは要らないというのは違うかもとは思う。
けどでもいろいろあって子供たちを義理の両親に預けることになる時に義理のオヤジが割と世俗にまみれた系の人なのであの義理のオヤジとあの子供たちとの共同生活は恐らくうまくいかないだろうと思わせるシーンはあっても良かったようには思う。
マーしかしその辺は監督さんの判断なので何とも言えないけど。

いい映画でした。
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