ちょうどいい

はじまりへの旅のちょうどいいのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
3.7
度が過ぎた資本主義や文明、因習を否定し、社会からの隔絶を選択するそのマインドには一定の理解はできる。
なかんずく、旧弊の権化でもある、葬儀でのセリフには快哉を叫んだ。

が、アーミッシュしかり、メノナイトしかり。この手のコミュニティに押し並べて言えることは、規律や文明否定を隠れ蓑にした家父長制が存在するということ。

父親が何度かご高説を垂れるが、生活の中で、現代文明の恩恵を多岐に渡り受けているということを理解していない点で、ご都合主義と言わざるをえないか。

肝要なストーリーはと言うと、サワリからは感興が湧き楽しめたが、それまでがいささか冗長だったか。

過ぎたるは及ばざるが如し

それにしても邦題の酷さと言ったら…。

ジェシー・ジャクソン