コウ

クリード チャンプを継ぐ男のコウのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ロッキーの続編であり、前評判も高かったので期待して観に行きました。
ちなみにロッキーシリーズはすべて鑑賞済みです。
結果から言うと、正直映画としての出来はイマイチかなと。
しかし続編であり新たなスタートとしてはギリ及第点かなという印象でした。

あのロッキーの続編としていろいろ盛り込みたかったのだと思いますが、
・母親との確執
・恋人ビアンカとの触れ合い
・ロッキーとの交流
・父アポロの影
・ロッキーの病気

などと、エピソードを詰め込みすぎで、映画自体が長いですね。
一つ一つのエピソードが希薄にな上に「いるの?」というシーンも多く、冗長感があります。
(特にビアンカが全く不要に思います・・・)
もっとエピソードを絞ってシンプルに短くしてほしかったですね。
特にロッキーとの出会いやコーチを頼むところは重要なのに、アッサリしすぎてて少しガッカリ。

あと致命的なのが主人公アドニスに全く感情移入できないこと。
アドニスは入社間もない会社で昇進するほど有能だし、実家は豪邸だし、複数のPDAを所持できるほど裕福だし、引っ越せばすぐに彼女ができるほどモテるし、
(本人は嫌がっているけど)父の名前でボクサー人生としてはこの上もないチャンスを与えて貰える人間です。

一作目で、まさに「這い上がった」といえるロッキーとはまさに対極な感じ・・・
(劇中でビアンカにドアを開けてもらうためにロッキーの秘密を暴露するシーンなんて、もう最悪)
正直、頑張ってほしいともあまり感じない主人公でした。

とはいえ、老後のロッキーを見てホッとした部分も多分にありました。
昔と変わらず、ちょっと口下手で不器用に生きているロッキー。
愛した人は皆天国に行っているけど、お金に困らず、街の人から尊敬を受けているロッキーを見て涙腺が緩みます。

「長生きするよりは1日でも女房と過ごすのが望みだ」

このシーン、この台詞はヤバかったですね。
コウ

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