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クリード チャンプを継ぐ男のnaitのレビュー・感想・評価

4.2
2016年劇場観賞1作目。
ロッキーはある意味ファイナル以上のものができるはずが無い!
と思っていた時期がオイラにもありました。

この作品はそんなオイラの想像を遥かに超えて来ました。
確かに過去6作品を観ていた方が間違いないのですが、観ていなくても大丈夫です。ある程度説明してくれるんで。
さらにできたら予告も何も見ない方が良いですね。

てっきりスタローン主導で始めた企画かと思ったら、若手監督(ライアン・クーグラー氏は当時28歳)がスタローン側に持ち込んでいる企画。そう、彼もエイブラムス監督らと同じくガチ勢(笑)。
だからこそ、ポイントは外さない。ロッキーの1で語られた事を上手く2015年の今に蘇らせた。

とにかくこのクーグラー監督、スゲぇとしか言いようのない演出力。
後半に向けてひたすら高まるストーリーやら、長回し演出や、あのテーマ曲の使い所とか他のレビュアー諸氏にお任せします。
オイラは彼の「音」へのこだわりを褒めちぎりたい。
試合が始まるシーンで観客はほぼ対戦相手のファンだという状態を音でもキッチリ表現していたんですよ。
もう、ドがつくアウエーな中で試合をさせられる主人公クリードに声援を送らずにはいられない気持ちにさせてくれた。
音響設計でスカイウォーカーサウンドがクレジットされてた。監督、あんた解ってんじゃねーかと勝手に思った次第です(笑)。
この臨場感は劇場でしか味わえないよ。マジで。

というわけで2016年も素晴らしい作品から幕明けできました。
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