この映画に満点付けて正気を疑われるかもしれないけどマジです。
エイリアンっていうパッケージを被ったゴシック調のブレードランナーじゃん。(SFなのにゴシックっていうのがまたすごい)
これを観たらリドスコがブレランの続編やらなかったのもよく分かる。
ブガディの椅子から映るスタート、僕(しもべ)でありながら主人へ高い位置から紅茶を注ぐデヴィット。主への反逆の物語と一瞬で気づく。
いちいち引用が気が利いてて、さり気ないんだよ。僕みたいなハイソ憧れがある人間からするとたまらなくなる。そのくせお高く止まってなくて「これSF娯楽なんで」みたいなスタンスだからめちゃくちゃ好きになっちゃうよ。
リドスコってトニスコが自殺してから作中で大事な人が無慈悲に死ぬのをただ眺めるしかできないシーンが毎回入ってくるよね。これもそう。セルフセラピーだと思う。