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エイリアン:コヴェナントのbのレビュー・感想・評価

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)
4.3
「天国の僕か地獄の支配者か」

老いてなお最前線。作る映画作る映画で映画史を更新し続けて来たリドリー・スコット御大の美意識で完璧に統御された、グロテスクでビューティフルな画面に恍惚。死体の描き方に一種のネクロフィリア的な倒錯的な美しさがあってリドスコ御大流石だと思いました。ベックリン、ガーチェドビッチ、ベクシンスキーなど絵画の影響が色濃いのも個人的にはありがたい。
物語は完全に失楽園でした。最高of最高!相変わらず素っ頓狂な登場人物の言動はご愛嬌。話の展開もかなり単純化されてるというか一作目とほぼ同じ流れですが、一作目では出来なかったであろう映像表現をとことんブチ込んでる感じが素晴らしい。あの残酷で美しいシーンを劇場で観れただけで大満足です。
そしてラストの引きは最高のショーの幕開けという感じでゾクゾクしました(あらかじめ読めるっちゃあ読めるが....)。
前作同様大作家がやりたい放題やってるところが堪らない。しかし、一体どこへ向かうんだろう。
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