パンケーキレンズ

クリント・イーストウッド アウト・オブ・シャドーのパンケーキレンズのレビュー・感想・評価

4.5
とりびゅ~~と☆クリント・イーストウッド!

端役の頃から『スペースカウボーイ』辺りまでを追った、クリントさんのドキュメント♪

20代の端麗な顔立ちの、端役クリントさん
7年も続いたTVシリーズ『ローハイド』のクリントさんの映像はファンにとっては、なかなかのお宝☆

大袈裟な演技をせず、ゆったりした動きとクールな表情
そんな彼を「猫のようだ」と形容した、セルジオ・レオーネ監督との出会い

凱旋後、ドン・シーゲル監督と築き上げた新たな挑戦

俳優出身の映画監督が、まだまだ珍しかった時代から、自分のスタイルを模索して、貫き通し
だからこそ、暴力や女性の描き方が、時には観衆に受け入れられなかったり
興行的に失敗に終わる結果となったり
今思えば、それが
クリントさんの感性が先を行き過ぎていた証明であるような気さえするのですが
そんな彼の姿を、丁寧に、年代を追って観返して行くことで
『許されざる者』でのオープニング
「セルジオ・レオーネとドン・シーゲルに捧げる」
という言葉に、思わず目頭が熱くなるのです・・・

クリントさんが作品を振り返って
「軽薄すぎてストレスが溜まった」とぶっちゃけ貶す場面もあったりでw
でも、私はそんな作品でも、一つでも多く彼の作品を目に焼き付けたいわけで♪

監督をする落ち着いた、優しい物腰
直感を信じて迷わず、撮影現場を和ませるのが自分の役目だと言い切る姿が
彼の人柄そのもののような感じもして
瞳孔が開きっぱなしの80分♪

演じ続けたアウトローの肖像

時には暴力に訴え
惨めなことだと分かっていても
愛と正義を決して手放さない
どんな運命でも甘んじて受け入れる
その勇気を併せ持つ
そんな人物だけが
彼の映画の中でヒーローという名を手にできる

私の中でのNo.1アウトローは『ペイルライダー』かな~♪
全部捨てがたいな~♪