オゾン監督の中でダントツに好き!
ちょっと泣けた♩
「愛嬌」ではピカイチのロマン・デュリスと「男前」ではピカイチのラファエル・ペルソナが、オゾン監督の映画の中で顔を合わせてるって、それだけでめっちゃお宝じゃないですか♪
監督は一体、どっちと付き合いたいんですかね(興味津々)
「カリフラワー産まれ」ことロマン・デュリスはホンマ芸達者(アッパレ)
踊りながら登場するだけで個人的に爆笑し(えっ!?)誰が見てもキモチワルイ女装での(コラッ)歩き方も、お尻突き出しも絶品、マスカラ塗ってるとこなんかホンマキモイよ(コラコラッ)
まさか、そんなデュリスと一緒に泣くことになるとはね♪
男と女が
秘密を共有することで
喪失を克服し
外の世界に出ていくことで
ぽっかり穴の空いた世界に
自分の居場所を探す物語
それによって出会った新しい自分は
「自分らしくあれ」と語りかけてくるのだ・・・
「自分らしく生きる」って、言葉の響きは美しいけれど、それによって失うものもあるし、偏見だってあるし、自分自身も傷つくことだってあるし、心のブレーキの方が強くなるし、現実は難しくて、世間の目もまだまだ冷たい
性別とか結婚とか子育てとか、色んな枠組み(常識)に収まりきらない自分を抱えたとき、結局はその壁を自分で越えていくしかないし、自分で自分を守るしかないしね
だからこそ「私は女よ〜」のステージがたまらなく泣かせる!
デュリスと一緒に泣いてしまった♪
で、そこからですよ
喪失を克服できてよかったね♪で終わらないのがオゾン監督!
視点の変化でヒネってくるんですね
冒頭からなんとなく「彼女ってもしや?」っていう雰囲気を醸し出してはいたんですけど、「もう一人の自分」を認めるキッカケとなる病院のシーンが素晴らしいですね(デュリスは漏れなくキモチワルイんですけどw)
大切な人の死から
いくつもの障害を乗り越えて
たった一つだけの愛の形があるラスト
愛の本能に区別はありません
私たちの意識(社会)が、その多様性に順応できれば
幸せの可能性も広がるんだろうな
オゾン監督らしいメッセージと、剥き出しの人間らしさが、光り輝く映画でした♪
個人的には、ラファエルに女装してもらいたかったんですけどね、でも、デュリスの愛嬌あってこそ成立する映画とも思うし、ラファエルさんには、今度どっかで女装してもらうことにしましょう
ラファエルの乳首毛、テニスの時の脚筋肉、あと全裸シャワーに免じて、デュリスのキモさは許してあげますw(でも結構気に入ってる♩)