FukiIkeda

アリスのままでのFukiIkedaのレビュー・感想・評価

アリスのままで(2014年製作の映画)
3.5
若年性アルツハイマーで失われていく記憶。
祖父と介護をする母や、親しかった人のご家族を重ねてしまい、胸が詰まる思いだった。
忘れたくないのに忘れていってしまうことの恐怖。
忘却の始まりが、本人にとっていちばん苦しい時なのでは。
忘れてしまえば、楽しい思い出と共に、辛い思い出も忘れてしまうから、知らなくていい事を知らずに済んだりもする。
子供のようにピカピカした無垢な笑顔だけを見ていると、可哀想に思ったり、締め付けられるような苦しい気持ちになるのは、残された側の、なんだか置いていかれたような、勝手な思いなのかもしれないと。
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