このレビューはネタバレを含みます
概ね予想道理の内容です
是非感想はお聞きしたい。
50歳のアリス、言語学者でコロンビア大学の教授、頭が良くて知的で美人。
成人した3人の子供の母。それぞれ美人で、イケメン、みんな良い人生を歩み、だんなさんも社会的地位のある仕事人間。
そして夫婦の仲も良く、子供たちも良い子で家族みんな仲良し。
恵まれた環境、何不自由無く幸せで充実した日々。
ある日突然、若年性のアルツハイマーに、そしてそれが遺伝性。。
子供にも受け継がれていく。。
それが衝撃でした。
少しずつ失われていく記憶、料理のレシピ、簡単な単語、約束していたこと。
そんなことって、日常でもある。
そこからだんだんと、ジョギングに出かけて家に帰る道が分からなくなる。
家の中でのトイレの場所が分からなくなる。。
いつまで自分でいられるのか、恐怖。。
アリスが、アルツハイマーの病気と戦っている人たちに向けてスピーチする件は、とても感動しました。
素晴らしいスピーチ。。心から泣けました。。感動の涙で。
まだ、普通にしていられるあたり、、でも、時々正気を保てなくなり、失禁しちゃう、、。
それをだんなに世話してもらうのも辛い。
まだ正気だから。。
自分の親、だんなさんの親様のそんな姿も見ているのでとても他人事とは見れない
アリスは自分のPCに将来の自分に向けてメッセージを残します。
スマホにメモを残し、毎日自分に質問する。
自分の名前は?住所は?誕生日は?
それが答えられなくなったら、PCの中の蝶のフォルダを開けること。
そのころから
自分の母にもらった蝶のネックレスをいつも付けている。
彼女が残したメッセージは、自分の名前を分からなくなったら、引き出しに仕舞ってある睡眠薬を飲むこと。。自分で自分の命を絶つ準備をしていたのです。
そして、、
その日が来る。
〜〜〜〜〜〜ここからネタバレです。
だんなは自分の仕事で転勤、栄転なので行きたいけど、アルツハイマーの妻の介護を最初は献身的にしているけど、結局足手まといになり、置いてく。。
これがうちのだんなさんとかぶり、すごくいや。
最初は仲良し夫婦だったけど、いざ!となると、結局自分が可愛い。。
長女は、すごく母想いの良い子だけど、自分の子供の世話で結局母の面倒は見られない。
次女は遠くに一人暮らしして自由奔放にしているから、
兄弟であの子は問題児的な言い方していたけど、
私も娘とかぶってしまって、辛くて嫌だった。。子供の自由を奪い、やりたいこと、恋人と別れて自分の介護させる人生なんて、嫌だ、子供の重荷になりたくない。
それが嫌だったから、アリスは自分で自分の命を絶つ準備していたのに、失敗してしまう。。
このころにはもう自分でいられなくなっているから、そんな意志を持つこともできない。。うつろな瞳で、自分の娘が自分の娘ともきっともうわからない。。
年老いて、いつかはみんなこんな場面に遭遇する。
その時の自分を思うと、本当に恐怖を感じる、辛い映画でしたが、
アメリカ的でお涙ちょうだいなストーリーではないところがこの映画の素晴らしいところでした。
☆☆☆☆
星は四つ。