ボロロボ

ボーダーラインのボロロボのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
3.7
“録り溜めしてたのをやっと観た”シリーズ。

麻薬カルテル壊滅作戦を描く作品だけど、ズガーンドカーンなド派手アクションではなく、真に迫った緊迫感のあるお話。重くて暗い。

主人公は気の毒なくらい【道具】として扱われる。麻薬カルテル壊滅作戦とはいえ・・・舞台裏には様々な思惑もあって、キレイ事ばかりじゃない。そんな状況でも主人公はあまりに生真面目すぎて、作戦の進め方に疑問を持ち、指揮官のマットとギクシャクしてしまうのですが・・・そもそもそんな主人公を実行部隊に選んだことがミスじゃないかとも思えたり。

アレハンドロ、渋すぎ。
マットは、仕事はプロなのだけど、たぶん女性を見る目がないww

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督らしい空撮シーンと、美しい遠景に人を重ねる絵作り。
監督の個性なのか、そういう脚本を担当しているからなのか、「プリズナーズ」「メッセージ」「ブレードランナー2049」にも通じるのは、守るべきものを失った人の怖さ、守るべきものを持つ人の強さ、守るべきものを持たない人の狭さ、といったことかなあと。
音楽は「メッセージ」と同じ方でした。

邦題は、わからんでもないけど、よいとは言えないかなあ。
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