ヨダセアSeaYoda

ボーダーラインのヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
4.2
観た回数:2回
直近の鑑賞:Amazon Prime(20.04.03)
---

【STORY】
 麻薬組織を潰すべく、謎めいた部隊の男達に同行させられたFBIのケイト。
 任務の中で彼女は何度も、善悪・正義が分からなくなるような経験をすることになる…


【正義とは…】
 敵は勿論悪だ。しかし、この部隊の強引かやり方は果たして正しい行いと言えるのか…?

 ケイトという信念ある強い人間が、利用され踊らされ、困惑・不安・信念の揺らぎで見る見る衰弱していく様子が描かれます。
 強く美しくかっこいいケイト、悩み弱っているケイト。その変化を見事に演じるエミリー・ブラントは、本当にハマり役です。

 何を考えているのか分からない、ミステリアスなコロンビア人・アレハンドロ。
 彼が抱えているものは終盤にかけて分かってきます。
 彼を演じたベニチオ・デル・トロも、掴めない雰囲気/終盤分かる部分の双方にぴったり。

 エミリー、ベニチオ、そしてジョシュ・ブローリンという風格最強の3人を中心に、『ゲット・アウト』『ブラックパンサー』のダニエル・カルーヤなども登場し、演技で魅せる大作です。


------------------------
【自分用備忘録】

《引用》
"小さな街へ行け…法秩序が今も残る場所へ"

《サントラ》
重低音でファジーなサウンド。
ケイトにのしかかる不安、ミッションの緊張感、アレハンドロの内に秘めた怒りや覚悟、そんな色々を全て表すようなサントラ。


《最高のショット》
宵闇の青とオレンジの空に逆光で浮かび上がる部隊のシルエット

洞穴から外へ向けた視点での人影

暗闇にヘッドライトで浮かび上がる中央線のオレンジ

向かい合う2人を、ヘッドライトの光が闇の中に結ぶ
ヨダセアSeaYoda

ヨダセアSeaYoda