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グレイテスト・ショーマンのtakuのネタバレレビュー・内容・結末

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

全く残念な映画でした。
実在する人物の物語ですが、薄っぺらい夢物語になっています。
職を失った主人公のバーナムが甘い言葉でフリークス(奇形、奇人)をショーに誘う辺りから胡散臭さはありました。ショーといえば聞こえは良いですが、見世物小屋です。
見世物小屋で大儲けをした主人公は大豪邸を買い、美しい歌手ジェニーの公演にのめり込みます。そのレセプションに参加しようとしたフリークスたちに対して、主人公は「君たちにはショーがあるだろう」と言って会場から締め出してしまいます。ここで主人公の本性が見えました。
家族との約束のために頑張っているのかと思いきや、追いかける娘たちを残してジェニーと共に馬車で去る場面、ジェニーとの不倫まがいの場面、奥さんのお父さんに対する酷い態度など、ここでも本性が出ます。結局、全ては自分自身のためなのです。
仲間や家族の信頼を裏切るようなことをした主人公が、あんなにもあっさりと許され、受け入れられることなんてあり得ません。実在する人物の物語なので、本当はもっとドロドロした話しなのでしょうが、薄っぺらい夢物語になっています。
音楽もうるさいだけで、ウケ狙いの安っぽいアレンジでした。
ヒュー・ジャックマンとミシェル・ウィリアムズにとって汚点となってしまいました。
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