このレビューはネタバレを含みます
105分間の“地上最大のショー”
この映画はサーカスに出ることになったフリークス達の映画ではなく、サーカスを作り出したバーナムのミュージカルだ
彼が主役なのだから、彼に都合よく物語は進む
妻を幸せにするためと言いつつも、自分のエゴの為に駆け回る彼は、良い人物とはとても言えなかった
無理に美談にされなくて良かったと思う
引っかかるのは、サーカス団員達を上流階級の人たちに認めさせていないからか
それでもバーナムは、サーカス団員達に家を、家族を与えた
バーナムにどんな意図があったとしても、それはあの時代のサーカス団員達にとって途轍もなく良い事であったのではないか
だからバーナムに、もう一度手を差し伸べた
彼らの居場所と最高の歌と踊り
それだけでこの映画を観る価値がある
