ミュージカル映画があまり好きではありません。
よくありがちなのが、悲しいことがあって、歌が始まったと思ったら、歌の中で急に悲しくなくなったりするような薄っぺらいキャラクター描写。
歌は良いかもしれないけど、心情の移り変わりが激しいと、キャラクターに感情移入できないし、感情というものにある重みが薄まっちゃうんですよね。
そういうパターンが多いから、あまり好きじゃないんだけど、今作ではそれがかなり多かったです。
ララランドでは、曲が少なく感じたのですが、今作はその逆。
もう曲が多すぎる。
別に多いことが悪いわけではないんだけど、心に響くような曲はあまりなかった気がします。
曲は世界観にまったく合ってないし、心情の移り変わりが激しいから、キャラクターを好きになれなかったし、
しかも、テンポもかなり速い。
その上、かなりたくさんのことを伝えようとするからもうごっちゃごちゃ。
家族の話だったり、人種差別や偏見、あと、ロミオとジュリエット的な恋愛の話だったり、いろんなことをつつくんだけど、どれにも深入りせずに次のテーマへとどんどん切り替わっていくから、全然心に響かなかった印象を受けました。
かなり評価の高い作品で、好きになれる人はたくさんいるんだろうけど、個人的には微妙な作品でした。
ララランドの方が数倍面白い。
