鰹よろし

ビッグゲーム 大統領と少年ハンターの鰹よろしのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 合衆国大統領自らがテロリストをばったばったとなぎ倒していく系の映画を(例えば「エアフォース・ワン」とか)観てからね、鑑賞するとひたすらに楽しめるのでは・・・

 ところどころ皮肉ってるのが笑えてくるんですよ。普通は大統領主体で進む物語のところ、少年が引っ張っていくというカタチ。是非ね、次はハリソン・フォードで。

 支持率低下が最初に嘆かれているところに、フィンランド人の子どもがいきなり「お前は誰だ!?」と。その前の未知との遭遇感も拍車をかける。異なる文明の存在だと。そしてとあるところまで大統領より自らの狩りの方が、優先順位が上になっているという。 「森は与えてくれる」だっけか。ここめちゃくちゃ興奮したね。

 さらには大統領の権限といったところもだ。とある案を大統領に提案し、それを大統領がひたすらに「反対だ!」と言うのだが、一切受け入れられない。拒否権pgr

 で、最後黒幕がどうのこうのというところ。これはおそらく最初にも最後にも映し出されるハンターたちの写真と掛かっていたと勘繰ってみる。写真は何を写しだすものなのか。儀式の茶番劇(父親からの誕生日プレゼント)がとある疑問を呼び起こす。 大統領の秘密、おしっこのシミ演説事件もそれだ。ざっくり言ってしまえば、バレなけりゃいい。どんな過程を辿ろうとも辿りつく結果は1つである。その結果こそが真偽はともかく評価されるに値するものであると。
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