ランボーでありたい

呪(のろい)のランボーでありたいのネタバレレビュー・内容・結末

呪(のろい)(2013年製作の映画)
1.7

このレビューはネタバレを含みます

50音映画鑑賞マラソン 第28回 『の』
DVDで初見
舞台は青木ヶ原。死んだおっかさんの供養の為、樹海へGO!
劇場公開作ではなく向こうのケーブルチャンネル”SyFyチャンネル”が製作したTVムービー。日本ではDVDスルー。監督は「アイスピットオンユアグレイヴ」シリーズのスティーブン・R・モンロー(アイスピ2の金玉万力潰しは良かったですね)

<あらすじ省略>

米国で樹海ホラー「The Forest」が公開されたこともあり今回はこれに。(ガス・ヴァン・サントも樹海の映画撮ったみたいだしプチ流行ですかね?)劇中の設定では日本の樹海のお話ですがこっちでロケなど出来るはずもなく、ぜーんぶ現地カナダでの撮影。とはいっても入り口の案内板など最低限の小道具はしっかりとリサーチして作ってあるので樹海に見えないこともない・・かな?って感じ。見た目はそこそこ合格点。
ほいで肝心の中身なんですが・・。
Jホラーの不気味さを精一杯だそうと模索したのは伺える。が、あえなく失敗に終わった模様!これは違う!ちょっと違うぞ!スティーブン!!

前半は樹海探索。自殺者の遺留品があちこちで見つかってお~怖いってな感じ。ありがちで少々退屈ですが許容範囲。まぁいいでしょう。しばらくあーだこーだやって、本作の目玉!”ジャパニーズ幽霊”の登場と相成ります。主人公のママン&姉が古風な白装束姿の幽霊として度々出てくるわけです。自慢の黒髪をなびかせて木々の間をうろちょろしたり、カメラにちらちらと見きれたり、カタコトな日本語で『マイコぉ・・マイコぉ』(主人公はマイコさんといいます)と語りかけてきたりと逐一存在アピール、かまってアピール。嫌だなぁ~。怖いなぁ~。
物語の真相に近づくにつれ露出も次第に増えていき、それに比例して凶暴度・残酷度もUP。大暴れしてくれます。あっちでは母ちゃんが、こっちでは姉ちゃんが状態。
そしていよいよ終盤。言いたくはないですが”安定の”と言いたくなるほど定番化しつつある”幽霊のバケモノ化”が待っています。というか”死霊のはらわた化”ですかね。娘VSバケモノママンによるバッチバチの肉弾戦(呪怨とかの比じゃないレベル)へと発展し、JホラーのJの字すら出てこなくなります。はじめの意気込みは一体何処へ。。さすが国土の広い国はやることが違うなぁ。ホントいい度胸してるわ。はぁ・・。

メインのストーリーの話をほぼしなかったのは大して語ることがないからです。TVムービーと割り切ってみれば案外楽しめるかと。どんなお話かはぜひご覧になって確かめてみて下さい。エロはありませんが、グロあり、トンデモな日本語ありで割とおもしろいですよ。多分・・。被害者増やしていくスタイル。
なんか予告見る限り「The Forest」も似たような感じのになりそうだなぁ。

*演じた役者さんには失礼ですが、主人公のママン役、日系人?のマイコ・ミヤウチさんなる方が超おっかないです。素のお顔が怖くて、パワーアップするはずのゾンビメイクをすると全く怖くないという摩訶不思議な現象が起こっています。